「外壁塗装は3回塗りが基本って聞いたけれど、そもそも塗装って複数回しないといけないんだろうか?」
これから外壁塗装を考え始めた方で、塗装の3回塗りについてよくわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、塗装の専門家の目線から、外壁塗装の三回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)の役割と重要性についてご説明をしたいと思います。
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目次
下塗り・中塗り・上塗りの役割と重要性について
外壁塗装では「下塗り」および「中塗り」「上塗り」の3回塗りが一般的です。
下塗りでは、プライマーやシーラーといった外壁と上塗り塗料を密着・接着させるための接着剤の役割を持つ下塗り用塗料を使います。
一方、中塗り・上塗りでは上塗り用の塗料を使い、美観を作り(保持して)、外壁を紫外線や雨や風から守るための役割を持っています。
下塗り・中塗り・上塗りの役割
- 下塗りは、下地と中塗り・上塗りで形成する塗膜との接着剤の役割
- 中塗り・上塗りは、雨や風・紫外線から外壁を守り美観を作る(保持する)役割
(※)外壁塗装は基本3回塗りですが、塗料メーカーの製品によっては下塗り・上塗りの4回の工程行うものもあります。ここでは、一般的な話としてご参考いただければ幸いです。
一般的にシリコン塗料や、フッ素塗料、無機塗料といった塗料は、中塗りおよび上塗りで使う塗料のことを指しています。
「下塗り」と「中塗り・上塗り」では、目的も使う塗料も違うということをまず覚えておきましょう。
ここからは各工程について詳しく説明していきます。
外壁塗装の下塗り(下地塗り)の役割
外壁塗装の下塗りは、下地の劣化を補修しつつ、上塗りの塗料を接着・定着をさせるための極めて重要な工程です。
経年劣化した外壁は小さなひび割れなどの劣化があります。下塗りは、これらの劣化を補修しつつ、中塗り・上塗りの塗料との密着・定着をさせるための役割を持っています。
下塗りを適切にできていないと、塗装工事後2、3年以内に剥離(はく離)や浮きなどのトラブルが発生することもあります。
(※)下塗りの前には、外壁の劣化状況に応じた下地処理や、高圧洗浄・バイオ洗浄などの外壁洗浄などを行う必要があります。
(関連記事)【外壁塗装が剥がれる原因は施工不良?】塗装のはく離原因を徹底解説
下塗りで使う塗料は、中塗り・上塗りで使う塗料とは異なり、接着剤的な材料を使います。
使用塗料は外壁の種類などによって「プライマー」や「シーラー」など適切な下塗り剤を選定します。
また、中塗り・上塗りで使う塗料との相性も考慮する必要があります。
(関連記事)【外壁塗装で使うプライマーとは】下塗り塗料プライマーの役割と重要性
塗料の製品によって下塗り剤が指定されていることもあるので、現場の外壁および塗料メーカーの方針に沿って適切な下塗り剤を選定することが重要です。
「最近の外壁塗装や屋根塗装の傾向として、3回塗りが基本形(契約の条件)になってきていますが、必要に応じて4回塗りや塗料の変更などをした方が良い場合もあります。
実際の現場では下塗りの時点で初めてわかることもあります。
たとえば、下塗りの塗料の吸い込みが激しい(必要以上に塗料が外壁に吸収する状態または撥水性が極めて落ちている状態)の外壁の場合は適正な性能を保証するためには下塗りをもう1回増やすのか、または下塗りの塗料を変える場合があります。
たとえ、下塗りのテスト(剥離テストーパッチテスト)を行ったといっても、建物の日照による紫外線劣化は、北面、南面、東面、西面で違ってくる場合があります。
「たかが下塗りではなく、されど下塗りなのです。」
以上、ここでは下塗りの塗装工事の工程の役割をご説明させていただきました。
外壁塗装の中塗りの役割
次に中塗りの役割をご説明します。
先ほどの下塗りは、下地を補強し、中塗り・上塗りででできる塗膜との接着剤の役割とご説明しました。
中塗り(及び後述の上塗り)は、本来の塗装の目的である雨や風・紫外線から外壁を守るための塗膜を形成する役割を持っています。
乾燥のタイミングや塗りムラができると、剥離の原因になったり、塗りムラが起きて外壁の美観を損ねてしまいますので注意が必要です。
下塗りを指定の期間乾燥させてから、中塗りを塗りムラがないように均一に行っていきます。
外壁塗装の上塗りの役割
上塗りはの役割は、中塗りの役割と基本的に同じです。
中塗りだけで終わらせた場合、どうしても塗装のムラや気泡が発生したり、中塗りだけでは外壁を守る機能が弱くなる傾向があります。
上塗りをすることで、色斑を消したり色ツヤをだしたり、美観をしっかり整えることができます。
通常、中塗りと上塗りは同じ色の塗料を使うことが多いです(異なる色を使うこともあります。)
中塗りを厚く塗れば一度で済ませられるのでは?と思うかもしれませんが、基本的に上塗りは必要です。
一度に済ませると脆弱な塗膜となり、塗料メーカーの想定する耐用年数が過ぎる前にトラブルになる可能性があります。
塗装工事にはきまりがありますので、基本的には塗料メーカーのガイドラインに沿って対応することが大切です。
塗装現場では現場に応じた対応も必要
最後に、通常の場合以外の対応策についての説明です。
塗装現場では現場に応じた対応も必要です。
下記はニッペパーフェクトトップーカタログより引用したものです。
※上記の各数値は、すべて標準のものです。被塗物(ひとぶつ:外壁の塗装の目的の対象物・材質の状態・部位の劣化状態)形状・素地の状態・気象条件、施工条件によりそれぞれ多少の幅が生じることがあります。※カタログに記載されている内容は一般的な環境下での施工を想定して記載されております。特別な環境が想定手される施工現場・部位に塗装される場合は、事前に必ず当社営業までご相談いただきますようお願いします。
一軒一軒建物の形状も劣化状況やその時々の気温や湿度も違うため、ガイドラインには掲載されていないケースも存在します。
ですから、外壁塗装で失敗しないためには、塗装の基本知識に加えて現場経験・専門知識を持っていることも重要です。
まとめ 外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの役割
まとめです。今回は、外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの役割とその重要性についてご説明しました。
「下塗り」と「中塗り・上塗り」では、目的も使う塗料も違うということを覚えておきましょう。
下塗り・中塗り・上塗りの役割
- 下塗りは、下地と中塗り・上塗りで形成する塗膜との接着剤の役割
- 中塗り・上塗りは、雨や風・紫外線から外壁を守り美観を作る(保持する)役割
残念ながら塗装業界では、下塗りがいい加減だったり、中塗り・上塗りの2工程を1回省略して、後のトラブルになる事例もよくあります。
塗装工事は安全に暮らすという点でも、建築のリフォーム工事の中で重要な建築工事の工種です。
外壁塗装で失敗しないためには、塗装の基本知識に加えて現場経験・専門知識を持った専門業者に依頼を検討してみてください。
弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁塗装工事をさせていただいております。
外壁塗装だけではカバーできない進行した外壁劣化や損傷もトータルに対応できることが強みです。
大阪で外壁塗装をお考えなら「ミズノライフクリエイト」も是非ご検討いただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。