外壁塗装における水性塗料と油性塗料の違いとメリット・デメリット

下塗り塗料の分類説明用-2

「油性塗料って臭くて気持ち悪くなる?水性塗料なら臭くなくて安心?」

外壁塗装で塗料を選ぶときに、シリコン塗料やフッ素塗料などの合成樹脂の成分で選ぶことは一般的です。しかし、塗料には「水性」か「油性」でも大別することができます。

水性塗料か油性塗料とはどんな違いがあるのか、各タイプ別の特徴やメリット・デメリットを比較しながらご説明していきたいと思います。

 

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外壁塗装における塗料の成分

塗料には大きく4つの成分から構成されます。

1つ目はシリコン・フッ素などの合成樹脂で、2つ目は色味などを含んだ顔料、3つ目は防腐剤などを含んだ添加物で、これらの3つの成分は個体になります。

実際に使う塗料は液体ですが、上記の3つの成分を薄めるための希釈材が4つ目の成分になります。

この塗料成分を希釈する液体が水分であれば水性塗料。水以外の液体であれば油性塗料という形になります。

成分 意味
樹脂(粉末状の個体) 塗料の主成分となる合成樹脂。

例)アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など。

対抗性能をはじめ塗料の基本機能に関わる成分。

顔料(粉末状の個体) 外壁塗装の色を決める着色剤。
添加剤(粉末状の個体) 防腐剤などの添加物。
希釈材(液体) 塗料の成分を薄めている液体。

液体の成分に水が使われている場合は水性塗料。

液体の成分に溶剤(シンナー)が使われている場合は油性塗料

 

 

水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット

水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットは下記の通りです。

基本的に油性塗料の方が水性塗料よりも性能は高いが取り扱いが難しく危険性があります。一方、水性塗料の方が油性塗料よりも安全ですが性能が低くなる傾向があります。

成分 水性塗料 油性塗料
メリット
  • 塗料の臭いが油性塗料よりもきつくない
  • 水分なので人体への影響が少なく安全
  • 乾燥時間が短い(乾燥時間が湿度や気温に左右されにくい)
  • 密着性が水性塗料よりも高い
デメリット
  • 乾燥時間が油性塗料よりも長い(乾燥時間が湿度や気温にも左右されやすい)
  • 密着性が油性塗料よりもやや低い
  • 塗料の臭いが水性塗料よりもきつい
  • 人体や環境への配慮が必要
  • 引火性があるので火器に注意する必要がある

 

水性塗料のメリットとデメリット

水性塗料とは、塗料の成分を希釈する液体に水が使われている塗料のことです。

 

水性塗料のメリット

水性塗料のメリットは、油性塗料と比べると臭いがなく、乾燥して液体が気化しても中身が水分なので人体への影響が少なく安全ということです。

  • 塗料の臭いが油性塗料よりもきつくない
  • 水分なので人体への影響が少なく安全

 

水性塗料のデメリット

水性塗料のデメリットとしては、油性塗料に比べると、乾燥時間が湿度や気温に左右されやすく、やや塗料の密着性が油性よりも弱い傾向にあることです。

  • 乾燥時間が油性塗料よりも長い(乾燥時間が湿度や気温にも左右されやすい)
  • 密着性が油性塗料よりもやや低い

 

主要な水性塗料製品

下記は、外壁塗装の現場でよく使う水性塗料の例です。各塗料メーカーから色々な製品が販売されています。

塗料名(メーカー名) 備考
シリコン塗料 オーデフレッシュSI-100III(日本ペイント) 水性1液型
水性セラミシリコン(エスケー化研) 水性1液型
ラジカル塗料 パーフェクトトップ(日本ペイント) 水性1液型
プレミアムシリコン(エスケー化研) 水性1液型
フッ素塗料 パワーオデフレッシュF(日本ペイント) 水性2液型
オーデフレッシュF-100III(日本ペイント) 水性1液型
水性セラタイトF(エスケー化研) 水性1液型
無機塗料 スーパームキコート(ジャパンカーボライン社) 水性塗料
アプラウドシェラスターII(日本ペイント) 水性2液型
パーフェクトセラミックトップG(日本ペイント) 水性2液型
スーパーセラタイトF(エスケー化研) 水性1液型

 

油性塗料のメリットとデメリット

油性塗料とは、塗料の成分を希釈する液体に水以外(いわゆる溶剤・シンナー)が使われている塗料のことです。

 

油性塗料のメリット

油性塗料のメリットは、気化が水よりもしやすいので、乾燥時間が短く湿度や気温に左右されにくい点が挙げられます。加えて、塗料の密着性が水性塗料よりも強い傾向にあります。

  • 乾燥時間が短い(乾燥時間が湿度や気温に左右されにくい)
  • 密着性が水性塗料よりも高い

 

油性塗料のデメリット

油性塗料のデメリットとしては、水性塗料に比べると、液体が溶剤(水分ではない)ので、乾燥・気化した際に臭いがきつかったり、吸い込むと人体への影響が考えられることです。また、引火性があるので火器にも注意する必要があります。

  • 塗料の臭いが水性塗料よりもきつい
  • 人体や環境への配慮が必要
  • 引火性があるので火器に注意する必要がある

 

主要な油性塗料製品

下記は、外壁塗装の現場でよく使う油性塗料の例です。

塗料名(メーカー名) 備考
シリコン塗料 ファインシリコンフレッシュ(日本ペイント) 油性2液型
1液ファインシリコンセラUV(日本ペイント) 油性1液型
クリーンマイルドシリコン(エスケー化研) 油性2液型
ラジカル塗料 ファインパーフェクトトップ(日本ペイント) 油性1液型
フッ素塗料 ファイン4Fセラミック(日本ペイント) 油性2液型
1液ファインフッソUV(日本ペイント) 油性1液型
クリーンマイルドフッ素(エスケー化研) 油性1液型

 

 

(補足)1液型と2液型の違い

前述で記載した、水性(油性)一液型・水性(油性)二液型といった表記ですが、塗料には1液型と2液型という違いもあります。

タイプ 概要
1液型 1液型は、塗料缶に入っている塗料をそのまま塗装に使えるタイプです。

1液型は2液型よりも簡単に使えますが、耐久性が2液型より低い傾向があります。

2液型 2液型は、塗料間に入っている塗料に硬化剤などを入れて使うタイプになります。

2液型の方は手間はかかる一方、耐久性などが1液型よりも高い傾向があります

 

1液型タイプの塗料の例

1液型は、塗料缶に入っている塗料をそのまま塗装に使えるタイプです。

一液型下塗り用サーフ
一液型下塗り用ソフトサーフ(SK化研)

水道水による希釈でそのまま塗装作業が可能(ソフトサーフ下塗り用)

 

2液型タイプの塗料の例

2液型は、塗料間に入っている塗料に硬化剤などを入れて使うタイプになります。

水性・油性2液型の説明
水性・油性2液型の説明

 

2液型は、硬化剤(小さい缶)と主材(大きい缶)を混合して使用します、硬化剤と主材の混合した時点から塗料の硬化が始まります。

2液型の方は手間はかかる一方、耐久性などが1液型よりも高い傾向があります。

硬化剤-衆生の説明
硬化剤-主材の説明

 

2液型は塗料を混合してから、硬化が始まるので翌日に再使用は出来きないというデメリットがあります。また主材と硬化剤の混合比率が複雑なことから施工に一液塗料より技術や手間が必要です。

また、2液型塗料のメリットである耐久性能は一液型塗料より、2~3年耐久性能が向上している塗料も多くあります、そのことから2液型塗料が好まれる傾向があります。

 

まとめ 水性塗料と油性塗料の違い

まとめです。今回は外壁塗装で利用する塗料の水性塗料と油性塗料の違いおよびメリット・デメリットをご説明しました。

塗料の液体成分が水分であれば水性塗料・水以外の液体であれば油性塗料という形になります。

成分 意味
樹脂(粉末状の個体) 塗料の主成分となる合成樹脂。

例)アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素など。

対抗性能をはじめ塗料の基本機能に関わる成分。

顔料(粉末状の個体) 外壁塗装の色を決める着色剤。
添加剤(粉末状の個体) 防腐剤などの添加物。
希釈材(液体) 塗料の成分を薄めている液体。

液体の成分に水が使われている場合は水性塗料。

液体の成分に溶剤(シンナー)が使われている場合は油性塗料

特にご家族に匂いに敏感な妊婦の方や赤ちゃんなどいらっしゃられたら気になるかと思います。

 

水野社長_カラー
通常はお子さんやお孫さんのカバンやバッグに名前を書かれるときに、水性マジックペンを使わずに油性のマジックペンでお名前を書かれると思います。

しかし、肌が敏感な方やアレルギーのお持ちのお子さんやお孫さんの場合は、油性マジックペンを使わずに水性のマジックペンでお名前を書かれるようにしていらっしゃるの方もいるのではないでしょうか。

この様に、水性と油性の使い分けのご参考にしてください。

 

なお、弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁塗装工事をさせていただいております。

大阪で外壁塗装をお考えなら、「ミズノライフクリエイト」もご検討いただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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