散水試験は雨漏れの原因究明に効果あり。方法や要領をご紹介

散水試験は外壁の劣化や雨漏れの原因を究明

この何年か毎年恒例のように、台風や大雨の時期が来ます。以前はこんなにひどくはなかったのに、ここ数年の台風やゲリラ豪雨は避けられないようになりました。

「外壁塗装を行ったけれど雨漏れが止まらない(再発した)」という方からのお問合せが弊社でも増えています。

下記は散水試験の様子です。このように散水テストは、雨漏れを再現することにより雨漏れの原因の究明することが可能になります。
 

今回は雨漏りの原因特定するための散水テストの概要についてご紹介します。下記のような項目にお悩みの方におすすめです。

  • 風向きによる雨漏れや、大雨になると雨が漏れてくる。
  • コーキンギ材の劣化(がはがれや亀裂)が起きている。
  • タイルがはがれていたり、亀裂が起こっている。
  • 強い雨降りが、2~3日続くと、雨漏れが起こりだす。
  • 何度、補修しても雨漏れの原因がわからない。
  • 外壁塗装を10年以上、放置している。


 


 

比較的雨漏れが起こりやすい住宅の部位

雨漏れが起こりやすい家の箇所

下記は、一般的な戸建て住宅で比較的雨漏れが起こりやすい住宅の部位です。

  • アルミサッシ・・・設置不良及びアルミサッシ廻りの劣化による漏水
  • 天窓サッシ・・・アルミ枠のコーキング、パッキンの老朽化による雨漏れ。破風・寄棟の雨仕舞:軒裏に雨漏れの形がついている
  • 破風・寄棟の雨仕舞・・・軒裏に雨漏れの形がついている
  • 化粧額・・・窯業系サイディングの継ぎ目からの雨漏れベランダ防水の劣化による雨漏れ
  • 樋廻り・・・破風の収まりおよび板金処理大雨の対策がなく漏水
  • 笠木・・・下地処理及び防水シートの施工不良による雨漏れ
  • コーキング・・・ライマー(接着剤)施工飛ばしによる亀裂、およびコーキングの硬化不良(固まっていない)
  • 外壁モルタル・・・左官処理及び大工造作の施工不良の亀裂
  • 外壁サイディング・・・目地コーキングおよび板金処理の施工不良亀裂
  • 防水・・・水切り・笠木板金工事及び手摺等エクステリア工事の不備による慢性の雨漏れ
雨水の侵入は複雑です。

散水試験の方法をご紹介

ここでは、弊社で実施している散水試験の方法をご紹介します。

簡単なような試験ですが、散水試験(散水テスト)は外壁の劣化や、屋上防水の劣化による、雨漏れの再現できる効果的な方法と言えます。
 

散水試験のメリット

  • 不必要な工事を行わなくて済みます。
  • 雨漏れの原因が再現できますので、補修工事の要点が絞れます。
  • 雨漏れの修復方法が、簡潔になります。

散水試験の準備事項

散水試験前のヒアリング

まず家主様から現状の雨漏り状況のヒアリングを行います

  • 雨漏れが起きたか所の、日(曜日)や時(時間)
  • 雨の降った量と数日なのか、雨量の多い時だけかの確認
  • 風向き
  • 雨漏れの様子・状況写真

雨漏り箇所の予測をする

つぎに雨漏り箇所の事前予測を行います。むやみやたらに実施しても効率的でないため、事前に雨漏りの可能性の高そうな場所を予測したり、家の図面や同様に事例からも予測の検討を行います。

  • 雨水の侵入経路を探す(事前の予測を立てる)
  • 複合の雨漏れに注意を行う(図面からも予測の検討を行う)
  • 同様の場合の、雨漏れの現場を確認する。

散水試験の方法について

事前に雨漏りの原因の高そうな調査対象を決めたら、その後散水ホースにより、散水を行います。実際に雨漏れが起こる状況まで、散水試験を行います。

雨漏りを疑うべき箇所の例

  • 実際雨水の侵入が疑われる箇所
  • 足場の上からベランダやタイル面
  • 外壁(窯業系サイディング)の亀裂・コーキングの劣化
  • 外壁(モルタル壁)の亀裂・チョーキングが起こっている外壁等々

散水試験は疑似的に雨漏りを再現する方法です。 実際に散水テストを行うことで、雨漏れの箇所の確認が可能になります。

  雨漏れの状況の確認の例

ここからは、実際に雨漏りの状況の例をご紹介します。

台風による、雨漏れの様子(雨漏れの画像)

散水試験前の雨漏れの様子

実際の雨漏れの状況の様子から、散水試験の手順を確認します。 外観や室内の調査(室内) 雨漏れの様子から、通常の雨降りでは「雨漏れが起こらない」という状況が分かります。

台風の後の待合室の様子(雨漏れ後の診察室の様子)

室内の状況確認の様子

室内の雨漏れの調査の様子 雨漏れの状況の調査の依頼より、雨漏れの位置関係の調査を行います。 雨漏れ調査の時点では、雨漏れ跡(ビニールクロスの捲れている)がなくなっている場合が多く、雨漏れの状況再現を行うため散水試験による雨漏れの状態の再現を行います。

台風の後の外観の調査(外周調査)

屋外の状況確認の様子

外部の雨漏れの調査の様子 雨漏れの状況調査は、1か所と決めて調査を行う場合と複合(数か所)の雨漏れの恐れがあるものがあります。雨漏れの位置関係の調査を行います。  (外周調査)  

図面等より、散水試験の確認

散水試験(雨漏れ再現用)図面

図面等の調査資料より、散水試験の手順を確認します。 実際の雨漏れの状況と図面との確認の上、散水試験を行います

散水試験の様子(屋外)

散水試験(雨漏れテスト)の様子

実際散水試験によるの雨漏れの現場写真と雨漏れ図面の位置の確認の様子 散水試験の様子(室内) このように、仮設足場から散水試験を行います。

散水試験の様子(雨漏れ再現の様子)

散水テストの様子(雨漏れ再現)

室内の雨漏れの再現を行います。

まとめ 雨漏りの原因特定に効果的な散水テスト

まとめです。今回は、雨漏りの原因特定に効果的な散水テストの概要についてご紹介いたしました。

「外壁塗装を行ったけれど雨漏れが止まらない(再発した)」という方からのお問合せが弊社でも増えています。

簡単なような試験ですが、散水試験(散水テスト)は外壁の劣化や、屋上防水の劣化による、雨漏れの再現できる効果的な方法と言えます。
 

弊社も大阪を中心に皆様のお家の雨漏り診断や外壁塗装工事をさせていただいております。

もし大阪で雨漏りにお悩みの方、外壁塗装をしたのに雨漏りが治らないとお困りの方は「ミズノライフクリエイト」もご検討いただけましたら幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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