【断熱塗料ガイナ】ガイナ塗装の特徴とメリット・デメリットをご紹介

近年気候の変動により暑さや寒さがが激しくなっている中で、外壁塗装で「断熱塗料」という付加性能のついた塗料が注目されるようになりました。

断熱塗料を検討した際に「断熱塗料ガイナ(GAINA)」は非常に有名ですが、実際のところその効果はどのくらいあるのでしょうか。

ここでは、これまで1万を超える施工を行ってきた弊社が、断熱塗料ガイナの特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

 

 

断熱塗料ガイナとは

 

ガイナ(GAINA)は、日進産業が開発した断熱塗料です。

ウレタンやシリコン、フッ素など数ある塗料と比較しても、「断熱性能」「防音性能」「耐久性能」「消臭性能」に優れており、耐久力もある高付加価値塗料です。

薄い塗膜に大量のセラミックを含有

ガイナの中には、非常に特殊で微小なセラミックビーズが含まれています。

その割合は、液体の状態で約６０％。乾燥をした塗膜の状態で約８０％と、非常に高い割合で塗料に混合されています。

この大量のセラミックが液体の状態から、乾燥して塗膜を形成する段階で、表層面に隙間なく浮き上がり、密集した層となります。 この強力なセラミックの層が、わずか1㎜に満たない薄い塗膜で、様々な効果を引き出す力になっています。

外壁塗装におけるガイナの耐用年数

ガイナの耐用年数は、15年〜20年と日以上に長くなります。

高耐久で有名なフッ素塗料と同等レベルの耐久力を持っており、さらに付加性能もあるため非常に高機能な塗料です。

	耐用年数	特徴
ウレタン塗料	6～8年	【安さ】
シリコン塗料	8〜15年	【人気】
ラジカル塗料(※)	12年〜15年	【価格＆耐久性】
フッ素塗料	15〜20年	【耐久性】
断熱塗料ガイナ	15〜20年	【付加価値】
無機塗料	15年以上	【耐久性】+

(※)屋根塗装の場合は、屋根の方が紫外線が強いため、一般的に耐用年数は3〜5年ほど短くなります。

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断熱塗料ガイナの料金は

断熱塗料ガイナを使った塗装の施工価格の単価は「5,000円〜/1㎡」程度です(製品により前後します)。

一般塗装の中ではかなり高級塗料の部類で、現在主流のシリコン塗料の2倍程度の価格帯になります。そのため、一回にかかる塗装工事は比較的高くなります。

塗料	施工価格
ウレタン塗料	1,800〜2,000円/1㎡
シリコン塗料	2,000〜3,000円/1㎡
ラジカル塗料	2,500〜3,500円/1㎡
フッ素塗料	4,000〜5,000円/1㎡
断熱塗料ガイナ	5,000円〜/1㎡
無機塗料	5,000円〜/1㎡

※足場設置代や補修代など除いた塗装のみの相場で記載しているため、実際の工事では＋αの費用がかかります。

 

ガイナ塗料の特徴詳細

以下はガイナ塗料に関する特徴です。

高耐久性〜通常塗料より２～３倍長持ち〜

約15～20年の耐久性を持ち、長期に渡りコストパフォーマンスを発揮します。

一般的に、塗装表面は太陽の日差しに含まれる紫外線や、風雨などの影響をうけることで、徐々に劣化をしていきます。

ガイナ塗料は、紫外線や、自然劣化に非常に強いセラミックという素材が大量に塗膜表面に含まれているので、非常に高い耐候性を持っています。

 

ガイナの断熱効果〜夏は涼しく冬は暖かく〜

夏の暑さをすっきり涼しく！

日射を効率良く反射・遠赤外線に変換して熱の侵入を抑制

ガイナは塗膜表面を特殊なセラミックで覆うようにして塗膜を形成しております。

このセラミックが効率良く日射を反射し熱の発生を抑えます。加えて温度が上昇するとエネルギーを遠赤外線に変換して放射する性質を持ちます。

建物の表面で発生した熱は徐々に内部へ侵入をしていきますが、ガイナ塗膜は温度を上昇させることで、一度吸収したエネルギーを空気中へ再び放射し、室内へ侵入する熱を抑えます。

寒さを解消して暖房効率向上！

ガイナを塗ると、暖房の熱が室内に広がるのと同時に、塗装された面が瞬時に暖まるので、効率良く暖かい室内環境を整えることが出来ます。 室内の空気温度と、壁や天井の温度との均衡を取る事で、熱の移動を抑え、暖房効率を上昇させることが出来ます。

冬の寒い時期、建物の壁や天井は冷たくなっています。 このとき室内で暖房をかけても、暖かい熱が壁や天井に吸収されてしまい、なかなか室内が暖かくなりません。

ガイナの塗膜は熱を受けると、その熱を非常に効率良く遠赤外線に変換して、放射し続けます。

遠赤外線は、輻射の熱を熱い方から冷たい方へと運び、温度を均一化させていく性質を持ちます。周辺環境の温度に対応することができるのです。

ガイナの防音効果〜音の侵入や漏れを抑える〜

ガイナは防音に対しても効果を発揮するため、外部からの音の侵入や室内から音が漏れるのを抑える効果があります。

ガイナの塗膜表面は、大量のセラミックビーズで隙間なく覆われているため、一般塗料に比べ塗膜の表面積が大きくなっています。

表面積が大きいほど、効率良く音を反射することができる為、ガイナ塗膜は音を反射する事で、内部への音の侵入を抑えます。

更に塗膜内で多重の層となったセラミックビーズの効果により、塗膜内部に侵入してきた音も、その振動を軽減する事で音を小さくできます。

ガイナの消臭効果〜イヤな臭いが残りにくい〜

ガイナ塗膜は静電気を帯びない性質を持つため、臭い物質や微細な汚れを引き寄せず、臭いが壁や天井に残るのを抑えます。

煙草の臭いや洗濯を干した臭いなど、臭い物質が室内に充満すると壁や天井に臭いが付着します。 壁や天井に臭いが引き寄せられる主な原因は、壁や天井が空気との摩擦等により静電気を帯びることにあります。

ガイナの塗膜からは遠赤外線が効率良く放射されており、空気中の水粒子を振動させて細かく砕きます。細かくなった水粒子は、マイナスの電気を帯びることでマイナスイオンとなります。

マイナスイオンは、浮遊しているゴミやホコリ、臭い物質が持つプラスのイオンと結合し、浮遊出来ないようにして臭いを抑えることが出来るのです。

ガイナの結露防止効果

ガイナには結露防止効果もあります。

結露は一般に空気中の熱が壁面等物質へ移動する際に起きる現象です。

熱は必ず温度差がある時、温度が高い方から低い方へ移動する性質があるため、冬の室内に於いては、室内空気温度より温度の低い壁面等に結露が発生します。

ガイナを塗装すると、塗装面が室内空気温度と同じ温度に近づくため、温度差が小さくなり、結露の発生を抑制する効果を発揮します。

 

断熱塗料ガイナのメリット・デメリット

断熱塗料ガイナのメリット

ガイナのメリットは、断熱効果を中心とした付加性能です。

夏の暑さや冬の寒さ対策で使う冷暖房の費用を30%ほど抑えられた事例もあり、うまくいけば冷暖房にかかる光熱費を抑えることもできます(※)。

加えて耐用年数も超耐久の部類にはいるため、一回塗装工事をしたら１５年は塗装工事をしなくてもよく、長期的な視点で言うとコストを抑えることが可能です。

(※)各々の家の状態や環境にもよるので100%の確率で思うような効果が出るわけではありません。

断熱塗料ガイナのデメリット

ガイナは付加価値機能で定評の優れた塗料ではありますが、高価な塗料であるため一回の塗装工事は高くなることに注意が必要です。

また、その断熱効果が一人歩きして過大な評価もまん延しているとも事実です。

 

ガイナ塗料はこんな人におすすめ

ガイナ塗料は、他の塗料よりも断熱・遮熱効果や防音効果があるので、以下のような項目を重要視する方におすすめです。

 

特に比較的高温になりやすい屋根は、ガイナ塗装で効果を見込めるため、ガイナ塗装でカバーしたい人におすすめです。

 

まとめ 断熱塗料ガイナの特徴について

まとめです。今回は、断熱塗料ガイナの特徴とメリット・デメリットをご紹介しました。

近年気候の変動により暑さや寒さがが激しくなっている中で、外壁塗装の世界でも「断熱塗料」という付加性能のついた塗料が注目されています。

ガイナは断熱効果で非常に有名ですが、過大な評価も蔓延しているため期待しすぎると思っていたような効果が出なかったと感じるかもしれませんので注意が必要です。

弊社も大阪を中心に断熱塗料ガイナでの塗装をさせていただいております。

塗料選びで疑問点・ご相談などございましたら「ミズノライフクリエイト」もご検討いただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。