鉄筋コンクリート壁は、鉄筋とコンクリートの両方から構成される外壁材です。鉄筋コンクリートはRC造(Reinforced doncrete)とも呼ばれ、多くのマンションでRC造と表記されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、鉄筋コンクリートの特徴や外壁劣化の種類、補修方法についてご説明いたします。
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目次
鉄筋コンクリート壁の特徴
鉄筋コンクリート(reinnfoced concrete/RC)造とは
鉄筋コンクリート壁は、鉄筋とコンクリートの両方から構成される外壁材です。鉄筋コンクリートはRC造(Reinforced doncrete)とも呼ばれます。
鉄筋の弱点の圧縮の弱さをコンクリートが補い、コンクリートの弱点の引張り、ねじれ、曲げの弱点を鉄筋が補うことにより、地震に強く、耐火性・耐久性・遮音性能も優れた建築材として、構想建築に採用されるようになっています。
モルタルは、セメントに砂を入れて、練り上げたものです。
一方コンクリートは、セメントに砂(細骨材)と砂利(粗骨材)を混ぜ合わせたものに水を入れて練り上げたものです。
鉄筋コンクリート壁の長所・短所
鉄筋コンクリートのメリットデメリットは下記の通りです。
メリット(長所) | デメリット(短所) |
耐火性能 (★★★★★ 5)
耐火性能が非常に高く、大型~一般住宅まで幅広く採用されています。
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防水性が弱い
コンクリートは、防水性能はよくないです。一般的に防水性能が高いように思われていますが、塗料や防水処理を行って、防水性を保っています。 |
遮音性 (★★★★★ 5)
質量が高い分、外部との遮音性能も非常に高いです。 開口部に防音型のサッシを用いることにより、レベルの高い防音効果があります。 |
工事が大掛かりになり、費用がかさばる
鉄筋コンクリートの、仮枠にコンクリートを流し込む作業は他の建築構造物よりコストがかかります。 |
耐久性能 (★★★★ 4)
主成分が無機質で形成されていますので、有機系(木材等)に比べて劣化が遅いのが特徴です。 |
メンテナンス費用が割高
補修工事は重量がある分、工事も大掛かりになりやすいです。 |
鉄筋コンクリートの注意点
近年特に問題になっている「酸性雨」「台風」により、コンクリートの持つアルカリ成分の中性化が起こりやすくなってきています。
内部の鉄筋(配筋)の酸化(錆)の進行が起こりやすくなるということは、内部の鉄筋の影響により、外壁部の亀裂や割れも起こりやすくなってきています。
コンクリートは一般の方は防水性能が高いと思われがちですが、外壁塗装や防水処理をおこなっているから防水性能を維持できています。ですから、コンクリート自体は防水性は弱いと考えてください。
鉄筋コンクリートの保護のために、定期的な塗装工事や防水工事が必要といえます。
鉄筋コンクリート壁(RC造)によくおきる劣化症状
ここではの外壁によくおきる劣化症状をレベルごとにご紹介します。
- 劣化レベル1:鉄筋コンクリート壁の撥水性能がなくなり、わかりずらい大小の塗膜剥離が起きがします。
- 劣化レベル2:鉄筋コンクリート壁コーキングの劣化と亀裂(きれつ)や割れが起こりだします、また弾性塗料の場合水疱が起きやすくなります。
- 劣化レベル3:雨漏れが頻繁に起こりだします
劣化レベル1:撥水性能の低下と塗膜の浮き・剥離の発生
劣化レベル1は、鉄筋コンクリート壁の撥水性能がなくなり、わかりずらい大小の塗膜剥離が起き出します。
塗装の浮き
鉄筋コンクリート壁に塗装がされているのが一般的です。
10年~15年前に弾性塗料が外壁塗装で多く採用されていました。当時としてはいい外壁塗料と思っていたのですが、鉄筋コンクリート壁の弱点の防水性能があまりよくないので、ヘアークラック(小さい亀裂からでも雨水の侵入)が起こりだすと、塗装と鉄筋コンクリート壁の隙間からでも、塗膜剥離が全体に起こります。
劣化レベル2:コーキングの劣化と外壁の亀裂や割れ・水泡
劣化レベル2では、コーキングの劣化や、外壁に亀裂や割れが起こり出します。また弾性塗料の場合水疱が起きやすくなります。
ヘアークラックより塗装が剥離している様子
ベランダ防水からの漏水による水疱の様子
ベランダ床の防水の劣化による、雨水の侵入の様子
ベランダ面の雨水の侵入と思える画像からも、ベランダ防水撥水性がなくの劣化の様子が分かります
ベランダ防水の劣化による、塗膜剥離及び水疱の赤外線サーモ診断の様子より、ベランダの立ち上がりの天端(てんば)にも防水のチェックが必要です。
劣化レベル3:雨漏れが頻繁に起こりだします
劣化レベル3は、頻繁な雨漏れの発生です。
外壁塗装の劣化及びコーキングの劣化からの雨漏れの様子
築35年の鉄筋コンクリート造の外壁の劣化の様子
外壁塗装の老朽化による雨水の堆積が長期化していて、コーキングの劣化もかなり進んでいる様子です。
初見では外周を回って、建物の様子を観察するときにサーモカメラによる『非破壊検査』を行います。
※ーサーモカメラによる診断は、調査依頼の内容によります。
※ー雨水の侵入により周囲より、低温(水分を含んでいます)なのが分かります。
サッシ廻りの状態より、室内に入らなくても劣化の状態がおおよそわかる場合があります。
隠れていた室内の漏水の様子
15年以上外壁塗装やコーキングの劣化の放置による内装(室内)への雨水の侵入
家具に隠れていた物置の漏水の様子です。「これほどと思わなかった」と、従業員さんが驚かれていました。
鉄筋コンクリート造は防水性能が弱いのも特徴の一つとして挙げられます。
耐火性能、耐震性能が優れているのも鉄筋コンクリート造の壁、床が防水・塗装により十分保護されている事が条件に挙げられます。
塗装、防水の劣化により、水分が堆積(たいせき)し続けると、防水性の弱いコンクリートは水分が侵入します。
鉄筋が錆(サビ)が発生することにより、鉄筋の膨張(ぼうちょう)が起こり、引張りに弱いコンクリートはひび割れが起こりだします。
塗装や防水に部分的に隠れている分、下地の劣化に気付かずに外壁塗装や防水工事を行うと、再度工事を(近年中に)行うことになることも少なくありません。
鉄筋が錆(サビ)が発生することにより、鉄筋の膨張(ぼうちょう)が起こり、引張りに弱いコンクリートはひび割れが起こりだします。
塗装や防水に部分的に隠れている分、下地の劣化に気付かずに外壁塗装や防水工事を行うと、再度工事を(近年中に)行うことになることも少なくありません。
鉄筋コンクリート壁(RC造)の外壁塗装の注意点コーキングの施工不良
つぎに鉄筋コンクリート外壁のコーキング部の劣化の様子です。
鉄筋コンクリート壁に雨水が常時たまっている状態の外壁の様子。
鉄筋コンクリートといえども塗装が劣化すると防水性能が弱くなると思ってください。
パッチテスト(付着テスト)の様子
パッチテスト(剥離テスト)は、塗装予定の塗料と外壁との付着度・密着度を事前確認するためのテストのことです、パッチテストのことをクロスカット試験(碁盤目テープ試験)とも言います。ご自宅の外壁と塗料の相性不具合問題を回避するための非常に重要な試験です。
試験結果によっては、利用予定であった塗装に不可をかけることがあるので弊社は塗膜試験とも言っています。
このように塗装の剥離のテストを行って、旧塗膜の相性の確認を行います。10年以上外壁塗装をおこなっていない外壁は下地との相性は特に慎重に行うことをお勧めします。
鉄筋コンクリート壁(RC造)の外壁補修工事
下記は鉄筋コンクリート壁(RC造)の外壁補修工事の様子です。
塗装のウキ部をめくります。下地を補修後に左官で仕上げます
この場合、天端の防水処理も十分考慮する必要があります。
まとめ鉄筋コンクリート壁(RC造)の外壁塗装
まとめです。今回は、鉄筋コンクリート壁の特徴やよく起こる劣化についてご紹介いたしました。
鉄筋コンクリート壁の特徴や注意点について
- 鉄筋コンクリート壁のは防水ではない
- 耐火性・遮音性・耐久性がある性質です
- 鉄筋コンクリート壁のは防水性能が低いので外壁塗装やコーキングが防水性能の要(外壁塗装の劣化に注意)
- 鉄筋コンクリート壁の雨漏れには、専門家のいけんを聞く必要があります
弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁診断調査や、外壁塗装工事をさせていただいております。
もし家の劣化を気にしておられる場合は「ミズノライフクリエイト」もご検討いただけましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。