外壁塗装(外壁塗り替え)、外壁のリフォーム(外壁工事)を依頼するべきか悩んでいる、あるいはその違いがわからないという方も多いのではないでしょうか??
外壁塗装と外壁リフォームは似ているようで大きく違います。
本来外壁リフォームするべきなのに塗装だけで済ましてしまった、その結果において後悔されている方をこれまで何人も見てきました。そういった方たちには「意外と共通点があります」
ここでは、これまで大阪を中心に1万件以上の施工をしてきた外壁塗装専門店である弊社が、外壁塗装と外壁リフォームの違いについてご紹介します。
これから外壁塗装をしようと検討されている方で、外壁塗装を依頼するべきか、しかし外壁塗装で本当に外壁劣化や雨漏れがなおるか心配という方には、おすすめのコラムです。
目次
外壁塗装と外装リフォームの違い
外壁塗装は外壁リフォームの一種
外壁塗装は外壁リフォームの一種です。
外装リフォーム | 外壁劣化を補修・リフォームする工事の総称。 外壁塗装のほか、板金工事、タイル工事、左官工事、大工工事など多岐にわたります。 |
外壁塗装 | 外壁リフォームのうち、塗装に特化した工事です。 チョーキング・色あせ・カビ苔などの外壁劣化が比較的浅い場合に有効です。 |
外壁塗装工事の範疇内でコーキング補修などを行う場合もありますが、外壁の劣化程度によっては工事後に雨漏れやトラブルが再発することもあるので注意が必要です。
各家の状況によって必要な工事は異なります。10年毎ごとに外壁塗装の工事をおこなっいる施主様と、20年以上外壁塗装をしておらず雨漏れが起こっている施主様の場合と補修工事から補強方法が全く違います。
外装リフォームの重要性について
15年以上放置した外壁の劣化は、雨漏れのリスクが非常に高くなっていることが多いです。
外壁内部に問題が発生している状態で、上から外壁塗装を行うと、再度雨漏りが発生したりメンテナンスの工事が起こる場合がよくあります。このような、失敗を起こらないためにも、業者選びはとても重要です。
よくある例ですが、雨漏れのお問い合わせによりご自宅に伺いますと、「なかなか、雨漏れがなおらないんだ。今回はまた別のカ所から、雨漏れがおこってきたのです・・・・・」という方がいらっしゃいます。
このような方は、一度外壁診断をしてもらった上で外壁リフォームか外壁塗装への検討をおすすめします。
外装リフォームと外壁塗装のどちらを実施するべきか
次に、外装リフォームと外壁塗装のどちらを実施するべきかについて説明します。
外壁劣化の症状から判断する
外壁劣化の症状からどんな工事が必要か、下記の表をご参考ください。
対象の箇所 | 劣化の症状 | 具体的なリフォーム |
---|---|---|
外壁(モルタル壁/ALC壁/窯業系サイディング) | ・チョーキング現象 ・カビ・苔の発生 ・塗装面の小さなひび割れ ・塗装面の剥離 ・塗装の変色 ・コーキングの劣化 | 外壁塗装工事およびコーキング補修で基本的に対応可能 ※外壁内部に劣化が進行していたなど、状況によってはそのほかの補修が必要 |
外壁(金属サイディング) | ・サビが目立つ | 外壁塗装工事 |
外壁(モルタル壁/ALC壁/窯業系サイディング) | ・大きな外壁のヒビ | (例)鉄筋コンクリートの場合はエポキシ樹脂注入など ※外壁素材によって対応は変わる |
外壁(窯業系サイディング) | ・サイディングの反り・変形 ・サイディングの劣化・ひび割れ、雨漏れ | 外壁サイディング貼り・補修 外壁のカバー工法 |
外壁(タイル仕上げ) | ・タイル目地の白華が激しく起こっている。 ・タイルのハガレ・落下が起きている。 | タイルの張替え・部分補修またはサイディングへの変更など |
屋上・ベランダ | ・シート防水の亀裂が発生している | シート防水の張替え・補修 |
屋根(カラーベスト) | ・コケの発生、色あせ | 屋根塗装 |
屋根(カラーベスト) | ・雨漏れが起こりだした。 | 屋根のカバー工法(金属ルーフ) |
屋根(瓦屋根) | ・瓦の割れ・漆喰の劣化 | 瓦の補修・漆喰の補修 |
屋根(瓦屋根) | ・雨漏れ ・激しい劣化 | 瓦の葺き替え 瓦の補修・漆喰の補修 |
外装リフォーム:崩落したタイル外壁を金属サイディングに変更した例
下記は、崩落したタイルの外壁を金属サイディングに変更した例です。
本例でのお客様が外装リフォームを考えた理由は下記の通りです。
- タイルの劣化と落下が気になっていた
- 築年数から、外壁の重量の軽量化を考えた
- コストの面で塗装業者からタイルの防水塗装を進められたが、タイルの落下で周囲に迷惑をかけられないと思った
外装リフォーム:外壁サイディングの施工不良による慢性の雨漏れの補修例
下記は、外壁サイディングの施工不良による慢性の雨漏れを補修した例です。
本例でのお客様が外装リフォームを考えた理由は下記の通りです。
- 外壁のの劣化や雨漏れが気になっていた
- 塗装業者だけではなく、雨漏れの調査が必要と考えた
外装リフォーム:手すりや階段の補修工事・屋上防水の例
本例でのお客様が外装リフォームを考えた理由は下記の通りです。
- 鉄製の手すりや階段の劣化で危険ではないかと不安に思い、手すりや階段の腐食(さび)から、金属部(溶接業者)のリフォームが必要と考えた
外装リフォーム:和瓦から金属ルーフの例
本例でのお客様が外装リフォームを考えた理由は下記の通りです。
- 瓦屋根の劣化による雨漏れが起きていた
- 屋根の重量が気になったので軽量化して耐震性能向上させたかった
外装リフォーム:劣化しているカラーベストから金属ルーフの例
下記は、劣化しているカラーベストから金属ルーフの例です。
本例でのお客様が外装リフォームを考えた理由は下記の通りです。
- 屋根の重量を軽量化して耐震性向上をしたかった
家の購入方法・これまでの工事内容から判断する
購入方法や発注方法に問題がある場合は、リフォームが望ましい場合もあります。
一般家庭の方にとっては珍しいケースだと考えるかもしれませんが、業者側(弊社)ではよく下記のような事例を見かけますのでご参考にしてください。
外装リフォームの検討のポイント | 具体的な対策・リフォーム方法 |
---|---|
そもそも欠陥住宅であった場合
(購入先の販売会社が販売した建物において同じ不具合症状がある。販売業者が倒産していることが多い) | この場合、外壁の表面だけでなく建築物として構造や工事方法に欠陥がある場合が多いです。 建築物という視点で総合的に判断できる「一級建築士・一級施工管理技士」による診断をおすすめします。 |
過去5年以内に外壁塗装を行っているのに、いまだ雨漏れが止まらない場合 | 過去5年以内に外壁塗装工事を行っているのに、雨漏れが発生している場合、そもそも外壁塗装以外の処置が必要だった可能性があります。 その場合は、適切な業者を選び直す必要があります。外壁を総合的に判断できる専門業者の診断をおすすめします。 |
一般の方には珍しいと感じるかもしれませんが、まだ基準がゆるかった昔の物件の場合、不動産・販売会社による「手抜き工事~早期売却~会社倒産」の施工の流れが存在します。
そういった建物は、不動産会社や建築会社が早々に廃業している場合に多い印象があります。
こういった事例では、建築物という視点で総合的に判断できる「一級建築士・一級施工管理技士」などにご相談してみることをおすすめします。
また、過去5年以内に外壁塗装工事を行っているのに、雨漏れや不具合が発生している場合、そもそも外壁塗装以外の処置が必要だった可能性があります。
その場合も同様に、外壁の状態を総合的に判断できる専門業者の診断をおすすめします。
外壁塗装かリフォームかどちらが必要かわからない場合
外壁塗装かリフォームかどちらが必要かわからない場合は、複数の業態の業者に相見積もりの依頼することをおすすめします。
例:塗装業者・工務店・リフォーム店などなど
塗装業者に「外壁塗装」の依頼をすると、やはり外壁塗装メインの診断・提案になるので、本来必要な正確な提案がない場合があります。
そういった際は塗装会社だけでなく、工務店やリフォーム会社にも依頼・提案してもらうことで、どんな工事が必要なのか妥当性を判断することができます。
特に近年、毎年のように大型台風が上陸したり、ゲリラ豪雨も何度も起こっています。10年15年前の建物の仕上げや雨樋などは、最近の大雨にはなかなか対策ができていない場合もあります。
その場合は、下記のような工事を検討してみてもよいかもしれません。
- 屋根の塗装から、金属ルーフや軽量瓦による屋根のカバー工法の検討
- 外壁塗装から、外壁のサイディング工事の検討
- タイル補修から、サイディング張替え工事への検討
まとめ
まとめです。今回は外壁塗装と外壁リフォームの違いについてご紹介しました。
外壁塗装かリフォームかどちらが必要かわからない場合は、塗装業者・工務店・リフォーム店など複数の業態の業者に相見積もりの依頼することをおすすめします。
塗装会社だけでなく、工務店やリフォーム会社にも依頼・提案してもらうことで、どんな工事が必要なのか妥当性を判断することができます。
また塗装だけで直る外壁と塗装以外に補修が必要な外壁の症状を下記のコラムに記載していますのであわせてご参考いただけますと幸いです。
(関連記事)【外壁劣化の種類は?】塗装で直せる壁と塗装だけでは直せない壁の違い
なお、弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁塗装工事をさせていただいております。
もし外壁塗装工事で疑問点・ご相談などございましたら「ミズノライフクリエイト」にお越しいただけたらと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。