「外壁塗装工事を発注しようと考えているけれど、契約書類でどんなところをチェックしておいた方が良いだろうか。」
外壁塗装工事は一般的に100万円近くかかり費用も大きいので工事内容を始め保証内容など契約書に書かれた項目を確認しておくことは非常に重要です。
ここではこれまで大阪を中心に1万件以上施工をしてきた弊社が、外壁塗装の契約書類で気をつけるべきチェックポイントをご説明します。
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目次
外壁塗装工事の主な契約書類
主な契約書類
外壁塗装の主な契約書類は下記の通りです。
ここでは、①請負契約書・②約款のほかにも、契約・工事完了の根拠となる見積書・工程表・報告書なども記載しています。
契約書類 | 項目 | 備考 |
① 工事請負契約書(正・複) | 工事期間・請負金額・工事内容 | 日付・記名及び押印(発注者と工事請負業者)された最も重要な契約書類です。 |
② 工事請負契約約款 | 塗装工事の注意事項
工事の注意事項・トラブルの解決方法 |
金額や内容により、工事請負契約書に略式内容が記載されている場合もあります。 |
③ 見積書 | 金額の記載事項 | 金額や工事の内容より「見積書と請負代金内訳書」が一体で提出される場合があります。 |
④ 請負代金内訳書 | 見積書の詳細内容の説明 | |
⑤ 工事内容の仕様書・仕様書の説明 | 各塗装工事の工程における工事内容 | 塗装工事のカ所における、使用塗料の名前(商品名及び色番)
補修工事のカ所・内容、使用材料・業者 |
⑥ 工事工程表 | 工事の着工日~完工日が記載されています。 | 工事期間の外壁塗装工程のスケジュール説明に使われます。 |
⑦ 報告書または中間報告書 | 工事の打ち合わせの確認事項の報告書面 | ・報告書は工事終了後提出
・中間報告書は工事期間中に提出(※状況によります) |
⑧ 保証書 | 工事内容の保証書 | 工事後のアフターフォローに必要なとても大切な資料です。 |
※ ①~⑤までが契約時または工事着工までに作成する書面です。
契約書以外にも、見積書は工事の完了報告書など契約締結・契約完了の根拠となる書類ですので非常に大切です。
塗料の種類・工事の範囲・工事の価格の根拠・報告資料・保証内容など一通り確認しておきましょう。
① 工事請負契約書
施主様(発注者)と工事の請負業者(建築業者・塗装業者)との間で契約を交わされます。
工事請負契約書では「両者(お客様・業者)の名前」・「工事の内容」・「工事の期間」・「工事の金額」などが記載されるようになっています。
② 工事請負契約約款
工事に関する内容やトラブル発生時にどのように対処するかを、記載しています。(金額や内容により、工事請負契約書に記載されている場合があります。)
③ 見積書・④ 請負代金内訳書
見積書には、工事にかかる見積もり金額が記載されています。
請負代金内訳書は、見積書の内容をより詳細に説明した資料です。価格及び内容(単価・数量等)の内訳を説明しており、見積書とセットで記載されていることも多いです。
(※)外壁塗装の見積書の内訳や項目別の解説については「【外壁塗装の見積もり総まとめ】見積書例と項目や内訳を徹底解説」で詳しく説明していますので、見積書について知りたい方は合わせてご参照いただけますと幸いです。
⑤ 工事内容の仕様書・仕様書の説明
各工程に使用する「工事の説明」「使用する塗料」「工事内容」等々が説明されている書類です。
⑥工事工程表
工事の工程(進行状況)やスケジュール管理をグラフ化した資料です。
⑦ 報告書または中間報告書
工事の注意点や進行状況の説明の報告資料(工事着工以降)
⑧ 保証書
アフターメンテナンスの内容・期間等記載(工事完了後)
契約書の他にも円滑に外壁塗装工事を行うための書類はいくつもあります。
弊社では契約書の他、打ち合わせ書・近隣挨拶状・工事中間報告書・工事完了報告書など、お客様の外壁塗装工事を進めるための書類をご用意しております。
契約書類の重要性
100万円近い費用のかかる外壁塗装工事では、契約書は非常に大切な意味を持ちます。
口約束のまま進めたり、契約書があっても工事内容を確認しないまま工事を発注すると、後からお客様にとって不利な状況・トラブルになってしまうリスクがあります。
契約書(工事請負契約書)は、施主様(発注者)と工事の請負業者(建築業者・塗装業者)との間で交わされる契約です。工事の請負代金の支払い義務と外壁塗装工事を完工する義務が双方に発生します。
契約書の権利(債権)と義務(債務)について
権利(債権) | 義務(債務) | ありがちな問題 | |
---|---|---|---|
発注者(施主様) | 外壁塗装の完工してもらう | 代金を支払う | 期日内に仕上らない場合
規約の内容で仕上がっていない場合 |
工事請負業者(塗装業者・建築業者) | 代金を受け取る | 外壁塗装を完工する | 支払い期日に工事代金の未納の場合 |
建築業界の中でリフォームに絞っても、クレームやトラブルが多いのは「屋根・外壁関係」です。
公益財団法人 住宅リフォーム紛争処理センターが発表している資料によりますと、外壁・屋根関係が上位を占めているのが分かります。
参考資料 【住宅相談統計年報2018 2017年度の住宅相談と紛争処理の集計・分析】より
戸建て住宅のリフォーム相談3360件のうち、下記は主な外壁・屋根工事の紛争事例です。
- 雨漏り:541/3360(約16.1%)
- はがれ:541/3360(約15.0%)
- ひび割れ:370/3360(約11.0%)
「雨漏り・はがれ・ひび割れ」で1416件(42.1%)あります。「性能不良や汚れ」も含めると、2196件(約65.3%)に昇ります。
外壁塗装のトラブルの原因は、工事の内容の認識違いや工事業者の施工能力等々が取り上げられます。このような場合に契約書が今後の対応の根拠になりますのでとても重要です。
契約書不備による外壁塗装トラブルの事例
次に、主に外壁塗装工事の契約書不備によるトラブルの事例をご説明します。
主なトラブルは、「思っていた工事の内容が違う」「工程の飛ばし」「追加請求」など、お客様にとって想定外の内容です。
このような場合に契約書があるかないかで、お客様が不利な立場になるうかそうでないかが変わってきますので契約書は非常に重要です。
トラブルの内容 | 例 | 事前確認方法 |
---|---|---|
外壁の工事種類が違う | 工事の塗料のフッ素がシリコン塗料が塗装されていた | 工事の仕様書による、工事担当者と塗装業者の確認不足
(工事管理者不在または職人が管理者の現場) |
異常に予定工期が短縮されている場合 | 塗料の工程不足(工程の飛ばし) | 工程表による、工事工程チェック工事
(工事管理者不在または職人が管理者の現場) |
工期内に仕上がらない | 梅雨・台風の時期の塗装工事 | 天候不順による工期延長の事前打ち合わせが必要です |
仕上がりに関する件(外壁色が違う) | 仕上がり色が違う | カラーサンプルや塗料のカタログによる塗料の色番号の確認
(発注ミスの対処法) |
施工不良 | 塗装のめくれ・亀裂 | パッチテストや外壁専用洗剤の使用による下地処理の確認 |
追加工事の有無 | 追加費用の請求 | 工事仕様書により、事前に工事(範囲)内容の確認 |
工事請負契約書のチェックポイント
最後に最も重要な工事請負契約書のチェックポイントについてご説明します。
工事請負契約書でチェックするべき重要事項は下記の通りです。
- 工事内容
- 工事開始日と工事完成予定日
- 工事金額
- 支払い時期
- 工事請負契約約款または注意事項
1. 工事内容がどのように記載されているか
工事名称が、外壁塗装の工事の施工を行う件に関する、工事の請負契約の締結の内容です。
(参考資料)打ち合わせ記録カード、工事打合せ書の内容が、契約内容のベースになります。
2. 工事開始日と完成予定日がどの様に記載されているか
工期についての欄です。工事工程表を参考に工事の期間が設定されます。
(参考資料)工事工程表
(関連記事)外壁塗装の工事の流れと期間を一級建築士が徹底解説
3. 工事金額がどの様に記載されているか
工事の代金は大切な項目です。
トラブルになりやすいところが、「消費税が含まれているのか?」「外壁塗装の工事以外に付帯部・カーポートやテラス工事なども費用(工事内容)に含まれているのか?」「追加工事の有無」などの確認はとても重要です。
(参考資料)見積書(請負代金内訳書)、工事内容の仕様書
(関連記事)【外壁塗装の見積もり・費用相場はいくら?】業者の立場から徹底解説
4. 支払い時期がどのように記載されているか
請負代金の支払い方法・時期についての記載のカ所になります。通常外壁塗装の場合、2~3回の分割払い(現金)が一般的です。
(参考資料)工事工程表、見積書(請負代金内訳書)
(関連記事)【外壁塗装の支払いタイミングはいつ?】おすすめの支払い方法を解説
5. 工事請負契約約款または注意事項
工事請負契約約款または注意事項には、工事の請負契約における注意事項が記入されています。トラブルの解決方法などが詳しく記載されています。
(高額用)工事請負契約約款のサンプル
この文面は請負契約における工事請負契約約款が記入されています。トラブルの解決方法などが詳しく記載されています。(高額工事用)
まとめ
まとめです。今回は、外壁塗装の契約書類で気をつけるべきチェックポイントをご説明しました。
残念ながら外壁塗装工事は性質の悪い業者によるトラブルがあとを絶っていないのが現状です。
多くの外壁塗装事例や知識をもつことによりこのようなトラブルを回避することができます。
塗装業者の選定を始め、ご自身で契約書の内容をしっかり確認することがトラブル回避において非常に重要ですので、正式契約前に必ず内容を確認するようにしましょう。
なお、弊社では、一級建築士、非破壊検査技師、一級施工管理技士等々の国家試験に合格した専門のスタッフが、建物の状況を一軒一軒診断した上で「外壁塗装」を行っています。
大阪で外壁塗装をお考えならミズノライフクリエイトもご検討いただけましたら幸いです。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。