「そろそろ外壁塗装を考えているけど、せっかくだからツートンカラーでお洒落な外壁にしてみようか。でも、どんな組み合わせのツートンが良いんだろうか?」という方もいるのではないでしょうか?
ツートンカラーは単色の外壁塗装に比べると配色の組み合わせが多くいろいろなパターンを作ることができます。しかし、その分色の組み合わせによってはイメージと異なる「失敗した外壁塗装」になってしまうリスクもあります。
いくら塗装工事が無事完了したとしても、「自分の家の外壁が前より美しくなくなった」となると、せっかくの外壁塗装も台無しです。
ここでは一級建築士が、外壁塗装でツートンカラーを検討している人向けにツートンカラーの特徴やおすすめの組み合わせなどをご紹介していきます。
<PR>大阪で外壁塗装ならミズノライフクリエイト
- 国家資格保有者による施工
- 自社施工で安心価格実現
- 創業68年!施工実績1万件以上
目次
ツートンカラーの特徴
ツートンカラー(Two-Tone Color)はその名の通り、異なる色2色で表現した色になります。
単色の外壁塗装にくらべると、ツートンカラーは色と色の組み合わせになりますので、表現方法が豊富になり、デザイン思考が高まります。
ツートンカラーにすることで、外壁塗装をおしゃれにする楽しみがあります。
■ツートンカラーのメリットデメリットは下記の通り
ツートンカラーのメリット | ツートンカラーのデメリット | |
ツートンカラーの特徴 | 単色での塗装と比べると表現方法が豊富になり、色々な表現が可能になる。 | 配色を失敗すると、イメージした仕上がりと異なってしまうリスクがある |
ツートンカラーは単色での塗装と比べると表現方法が豊富になりますが、その分しっかり考えて配色を決めないとイメージと違う外壁塗装になってしまうリスクもあります。
そこでここからは、外壁塗装で失敗しないツートンカラーを下記の5パターンに分けて解説していきます。
- ①:同系色のツートンによる外壁塗装 (柄(テクスチャー)を生かした濃淡の色分けの例)
- ②:対象的な色のツートンによる外壁塗装 (はっきり、違った色の組み合わせによる外壁塗装の表現の例)
- ③:凹凸を利用したツートンによる外壁塗装 (ハイライト部を生かした外壁塗装の例)
- ④:材質の違いを利用したツートンによる外壁塗装 (自然素材風に優しさを表現した外壁塗装の例)
- ⑤:イメージを大切にしたツートンによる外壁塗装 (大胆に外壁を分割して、インパクトを与える外壁塗装の例)
※ ツートンカラーの手法は全てではありませんが、今回は大まかなパターンを載せさせていただきました。
同系色のツートンによる外壁塗装
まずは同系色のツートンによる外壁塗装例をご紹介します。
ツートンカラーで失敗しない配色の組み合わせの一つが「同系色での組み合わせ」です。
同系色でのツートンは色の調和を取りやすいため、失敗しにくい外壁塗装と言えます。
薄いグレー×濃いグレーの外壁塗装例
薄いグレー×濃いグレーの外壁塗装施工事例です。
3階部分の両サイドと、出窓のサッシ部分に白色を多く使用することにより周囲より目立てせてみました。平面の外壁をグレー(灰色)にすることにより背景色として見せるようにします。
タイル部分にクリア塗装にすることにより、タイルをモザイク調でより落ち着いた印象になります。
外壁塗装のなかでも、グレー系(灰色)は人気があります。
濃いグレー(灰色)と明るいグレー(灰色)を窯業系サイディングと金属サイディングとの素材のテクスチャーを生かして色分けをしました。
- 外壁塗装の色選びにおいて、比較的人気がある色と言えます
- 住宅の周囲の環境に比較的なじみやすい特色があります。個性が少ない色を色分けに採用することをおすすめします(主張の少ない色、ホワイト系)選択が好評
- 色分の分割方法が大切です。メリハリを生かす場合やハイライト部を生かす場合は主張の少ない色を選んだ方がきれいに仕上がります
- 好みによりますが、艶は少し抑えた方が評判がいいと思います
アイボリーとホワイト(白色)を組み合わせた外壁塗装例
下記は、アイボリーとホワイト(白色)を組み合わせた外壁塗装の施工事例です。
建物全体をアイボリーの単体で仕上げるのもいいのですが、ベランダのウラ側をホワイト(白色)やアルミサッシ(ホワイトー白色)を塗り分けすることで、外壁塗装のの仕上りにメリハリがついて雰囲気が変わってきます。
上記図を見ると、(陰になっていてわかりずらいのですが)ベランダの裏側やガレージの天井や軒裏等をホワイト(つや消し)に仕上がることにより、メリハリがついています。
ホワイト(白)×グレー(灰色)で組み合わせた外壁塗装例
八尾市S様邸で、ホワイト×グレー形の組み合わせです。
外壁塗装のメインの部分をホワイト色にして、各階ベランダ部分のハイライト(目立つ部分)にグレー系のタイルを使用しました。
ホワイトとグレーのツートンにすることにより、建物の重厚感を演出できました。
- 外壁塗装の色選びにおいて人気がある色と言えます、仕上りのイメージがしやすいのも特徴です
- 住宅の周囲の環境になじみやすい特色があります、ツートンカラーにおいても失敗の少ないのが特色です。
- 色分の分割方法も比較的自由にできて、メリハリを生かす場合やハイライト部を生かす場合は、個性的な色の組み合わせもよく選ばれています
(関連記事1)【外壁塗装の人気色ホワイト】白色の施工事例画像と特徴を徹底解説
対照的な色のツートンカラーによる外壁塗装
次に対象的な色のツートンカラーによる外壁塗装例をご紹介します。
対象的な色で組み合わせたツートンの特徴は「メリハリ」が効くことです。印象深い仕上がりを期待することができます。
ブラック(黒色)×ホワイトで仕上げた外壁塗装例
下記は、ブラック(黒色タイル)とホワイト(外壁塗装)で仕上げた外壁塗装例です。
旗竿住宅のお手本の外壁仕上げ、前面にブラック(黒色)を凸部に採用することで、周囲からも目立っています。
- 外壁塗装の色選びにおいて、個性のやや強いが比較的人気がある色と言えます
- 住宅の周囲の環境に合わせるときには、個性が少ない色を色分けに採用することをおすすめします(主張の少ない色、ホワイト系)選択が好評
- 好みによりますが、艶は少し抑えた方が評判がいいと思います
ホワイト(白)×ブラウン(茶系)で組み合わせた外壁塗装例
M様邸の施工事例で、ホワイト(白)×ブラウン(茶系)の組み合わせです。
目立ちにくい、外壁塗装の場合立体的に外壁塗装の色分けをお勧めします。
凹凸の少ない都会型の建物の場合は色分けも目立たせるとより効果的です。
- 外壁塗装の色選びにおいて、グレー系の次に人気がある色と言えます
- 住宅の周囲の環境に比較的なじみやすい特色があります、個性が少ない色を色分けに採用することをおすすめします(主張の少ない色、ホワイト系の選択が好評)
- 色分の分割方法が大切、メリハリを生かす場合やハイライト部を生かす場合は主張の少ない色を選んだ方がきれいに仕上がります
- 好みによりますが、艶は少し抑えた方が評判がいいと思います
青色・ネイビー×ホワイトの外壁塗装例
青色・ネイビー×ホワイトの外壁塗装例です。
ネイビーとホワイトのツートンカラーは失敗しにくい鉄板の組み合わせです。
濃淡の差を意識して、メリハリをじゅうぶんに感じられるように、個性の少ないホワイト系をあえて選びました。すがすがしくおしゃれな雰囲気の建物に仕上がりましました。
ブラック(黒色)×ブラウン(茶色)で仕上げた外壁塗装例
下記は、ブラック(黒色)とブラウン(茶色)の外壁塗装の例です。
ブラックとブラウンで組み合わせることで、個性的な感じに仕上がっています。周囲から目立たせるのに、濃いめの色分けも有効です。
ブラック(黒色)とブラウン(茶色)との色合わせは、同系色のイメージになりやすいので、ベージュ色やアイボリー色をバランスよく混ぜることにより、柔らかい建物の雰囲気が出しやすくなります。
ホワイト(白)×ブラウン(茶系)で組み合わせた外壁塗装例
M様邸の施工事例で、ホワイト(白)×ブラウン(茶系)の組み合わせです。
目立ちにくい、外壁塗装の場合立体的に外壁塗装の色分けをお勧めします。
凹凸の少ない都会型の建物の場合は色分けも目立たせるとより効果的です。
- 外壁塗装の色選びにおいて、個性が強いので外壁塗装に採用するには、カラーサンプルを十分に利用することをお勧めします(店舗等には比較的人気がある色と言えます)
- 住宅の周囲の環境はなじみにくい場合もあるので、ネイビーの特色をいかして、色分けには主張の少ない色を選んだ方が人気があります(ホワイト・アイボリー等よく使われています)
- 好みによりますが、艶は少し抑えた方が評判がいいと思います
凹凸を利用したツートンによる外壁塗装
次に、凹凸を利用したツートンによる外壁塗装をご紹介します。
無作為にツートンの配色をするのではなく、凹凸というルールに従って色分けすることで、メリハリが効きつつ統一感のある外壁塗装の仕上がりが期待できます。
ブラック(黒色)×グレー(灰色)で仕上げた外壁塗装例
下記は、グレー(灰色)基調で部分的にブラック(黒色)で仕上げた外壁塗装例です。
凸部にブラックを採用して、平部はグレー(灰色)で色分けすることで、軽い色彩の主張が周囲の環境にもよく似合う参考例といえます。
周辺環境や建築条件から凹凸部が少ない建物の外壁塗装の参考例といえます。
材質の違いを利用したツートンによる外壁塗装
次に、材質の違いを利用したツートンによる外壁塗装をご紹介します。
こちらも、無作為にツートンの配色をするのではなく、材質の違いというルールに従って色分けすることで、メリハリが効きつつ統一感のある外壁塗装の仕上がりが期待できます。
ベージュ×オレンジタイルで組み合わせた外壁塗装例
K様邸です。3階部分の両サイドと、出窓のサッシ部分に白色を多く使用することにより周囲より目立てせてみました。平面の外壁をツートンカラーにすることにより背景色として見せるようにします。
タイル部分にクリア塗装にすることにより、タイルをモザイク調でより落ち着いた印象になります。
ベージュ色やアイボリー系の配色を生かす組み合わせの参考例
周辺環境を意識したツートンカラー(アイボリー×ブラウン)
下記の物件は、周辺環境を意識して、アイボリーとブラウン(茶色)を組み合わせたツートンカラーの事例です。
意匠性(デザイン)の目立つ場合や凹凸の大きい建物のハイライト部に濃淡を大きく色分(ツートンカラー)を行うことにより、周囲の環境から違和感がなく見えます。
また素材やテクスチャー(柄)などの変化と色分けを行うとにより上品に仕上がってきます。
豪華に見せる、アイボリーの外壁塗装はここがポイント
周囲の奇抜なデザインや色合いには、煉瓦(レンガ)をより自然色をいかしてクリア仕上げをおすすめします、タイル部は耐久性能を考えて半ツヤに仕上げます、大面積部分はベージュを主体に外壁塗装を採用することにより一層上品に仕上がります
アイボリーとベージュを組み合わせせた外壁塗装例
下記の建物は、アイボリーの外壁部分とベージュで組み合わせた事例です。
比較的凹凸部分の少ない、建物の外壁塗装の例になります。
部分的にベージュ色の窯業系サイディングを色分けで張り合わせていたので、モザイクタイルを貼っているのでアクセントとして生かしました。
上記のように既存のタイルの色合いを工夫することで、美観や与える印象もかなり異なります。
楽しみながら色選びを行うことによって暮らしの気分転換もはかられます。
モザイクタイルは複数の色が混ざっていて、アイボリーにはよく似合います。
基本的に主張の少ないアイボリーには、ベージュ系のモザイクタイルのアクセントやベージュ系のサイディングのバランスがよく似合う仕上がりを期待できます。
イメージを大切にしたツートンによる外壁塗装
最後に、イメージを大切にしたツートンによる外壁塗装例をご紹介します。
暖色は暖かい・情熱のイメージ、青はクール・冷静なイメージなど、色には人に与えるイメージがあります。
色のイメージを大切にしたツートンカラーにすることで、印象的な外壁塗装の仕上がりを作ることができます。
オレンジ×ホワイト(×ピンク)で組み合わせた外壁塗装例
遠くから見ても十字架と屋根が目立つよう、教会だとわかるようにオレンジ色にしました。
教会のイメージを大切に考えて基本色をツートンカラー系に仕上げて、ハイライト部分をピンク色でツートンカラーに仕上げてみました。結果、遠方からでも一目で教会とわかるようになりました、と言っていただけました。
青色・ネイビー×グレー×アイボリーで組み合わせた外壁塗装例
青色・ネイビー×グレー×アイボリーの外壁塗装例です。
西海岸や海岸の雰囲気が似合いそうな色合いの組み合わせになりました。
外壁のアクセントに青色・ネイビーを採用し、凸部(ハイライト部)バルコニーをグレー色にすることで、より目立つように見せるように仕上げています。
このように色合いを工夫することで、美観や与える印象もかなり異なりますが、周囲の環境から色選びする視点もとても重要です。
上記の例ですが周囲もお洒落な住宅が並んでいるので一見派手なようですが、周囲の状態から見ても、違和感のない外観の仕上がっています。
ホワイト(白)×ベージュ系で組み合わせた外壁塗装例
O様邸の施工事例で、ホワイト(白)×ベージュ系の組み合わせです。
このように色合いを工夫することで、周囲の環境を意識して、美観や与える印象もかなり異なります。
外壁塗装において、色選びはとても重要です。
ツートンカラーでの外壁塗装をおすすめする人
以上を踏まえると、下記のような人には、ツートンカラーでの外壁塗装がおすすめです。
- ツートンの配色選びによる外壁塗装のお洒落な仕上がりを楽しみたい人
- 対象的な色使いや、付帯部や材質の違いをワンポイントで違う配色にしてメリハリを演出したい人
- 同系色のツートンカラーでおしゃれさを演出しつつ調和も大切にしたい人
単一の色による外壁塗装と違って、組み合わせが大きく広がるため、いろいろなパターンの色選びを楽しむことができます。
事前に外壁の色合いのシュミレーションをする際におすすめのやり方で、クリアシュミレーションというやり方があります。
クリアシュミレーションは、実際に採用を考えているサンプル色の上にクリアシュミレーションを重ね合わせます。実物のサンプルと合わせますのでほぼイメージどうりの外観がその場で確認できます。
ツートンカラーでよくある組み合わせ
弊社が外壁塗装でよく利用する色は下記の通りです。ホワイト・ベージュ・アイボリーが定番で、グレーも根強い人気があります。
こだわりのある人には、ブラウン・ブラックやネイビーも使用することがあり、各色の特徴を押さえてツートンを組みわせると色の失敗がなくなります。
以下はツートンカラーでよくある組み合わせです。ツートンカラーの配色の組み合わせで悩んでいる方は参考にしてみてください。
ツートンカラー×白色 | ベージュ×グレー |
ベージュ×茶色 | ベージュ×ピンク |
グレー×白色 | グレー×ブラック |
アイボリー ×ベージュ | アイボリー×茶色 |
アイボリー×白色 | 白色×茶色 |
ネイビー×白色 | ネイビー×灰色 |
ネイビー×アイボリー | ネイビー×水色 |
黒色×茶色
|
黒色×灰色 |
黒色×白色 | 黒色×ベージュ |
まとめ 外壁塗装のツートンカラーの特徴
まとめです。今回は、外壁塗装におけるツートンカラーの特徴やについてご紹介いたしました。
ツートンカラーは単色での塗装と比べると表現方法が豊富になりますが、その分しっかり考えて配色を決めないとイメージと違う外壁塗装になってしまうリスクもあります。
外壁塗装で失敗しないツートンカラーを下記の5パターンなどがあります。
- 同系色のツートンによる外壁塗装
- 対象的な色のツートンによる外壁塗装
- 凹凸を利用したツートンによる外壁塗装
- 材質の違いを利用したツートンによる外壁塗装
- イメージを大切にしたツートンによる外壁塗装
なお、弊社も大阪を中心に皆様のお家の外壁塗装工事をさせていただいております。
もし色選びで疑問点・ご相談などございましたら「ミズノライフクリエイト」にお越しいただけたらと思います。ご自宅の写真を持ってきていただけたら、カラーシュミレーションで色選びのシュミレーションもさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(合わせて読みたい記事)【外壁塗装の色選び】失敗しない色選びのコツを一級建築士が徹底解説